有機電解反応によるアミンの位置選択的官能基化に成功 -不安定なカチオン中間体の安定化がカギ-
ポイント
- 医薬品原料となるN-α位官能基化プロパルギルアミン※1)の位置選択的合成に成功
 - 電気化学的に生成する不安定カチオン中間体の安定化により反応効率を大幅に向上
 
概要
富山大学大学院理工学研究科の髙橋知裕 大学院生、理学部化学科の横田千聖 学部生、学術研究部理学系の岡本一央 助教のグループは、電気エネルギーを利用したプロパルギルアミンの位置選択的官能基化反応の開発に成功しました。本成果は10月31日、ヨーロッパ化学協会が発行する国際学術誌 Chemistry – A European Journal にてオンライン公開されました。

用語解説
(※1)プロパルギルアミン
プロパルギル基が置換したアミン誘導体。アルキン部位(三重結合)の反応性を利用することで、ピロールやインドール等の複素環に誘導できる。
研究内容の詳細
有機電解反応によるアミンの位置選択的官能基化に成功-不安定なカチオン中間体の安定化がカギ-[PDF, 252KB]
論文情報
論文名
Regioselective Functionalization of Propargyl Amines via Electrochemically Generated Alkynyl Iminium Cations
著者
Tomohiro Takahashi, Chisato Yokota, Kazuhiro Okamoto
掲載誌
Chemistry – A European Journal
DOI
https://doi.org/10.1002/chem.202502951
お問い合わせ
富山大学学術研究部理学系
助教 岡本 一央
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