妊娠中の母親の発酵食品の摂取と子どもの3歳時点における神経発達の関連:エコチル調査
概要
富山大学学術研究部医学系 小児科学講座の平井宏子 医師(現 富山赤十字病院小児科医員)らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)(注1)」のデータを用いて、妊娠中の母親の発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルト、チーズ)(注2)の摂取量と、生まれた子どもの3歳時点の神経発達の関連を調べました。その結果、チーズの摂取量が多い母親から出生した子どもは、3歳時点での神経発達の遅れが少なくなることが示されました。味噌とヨーグルトでは、部分的に同様の関連がみられましたが、納豆では発達の遅れとの関連はみられませんでした。この研究は、60,910組の母親と子どもを対象とした大規模調査による結果です。
この研究成果は米国科学専門誌「PLOS ONE」に2024年6月21日付でオンライン掲載されました。
研究内容の詳細
妊娠中の母親の発酵食品の摂取と子どもの3歳時点における神経発達の関連:エコチル調査[PDF, 1MB]
論文情報
論文名
Relationship between maternal consumption of fermented foods and the development of the offspring at the age of 3 years: The Japan Environment and Children’s Study
著者
平井宏子?田中朋美?松村健太???田暁子?浜崎景?足立雄一?稲寺秀邦?JECSグループ
掲載誌
PLOS ONE(2024年6月21日オンライン掲載)
DOI
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0305535
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