地震活動に関連すると考えられる電磁気現象の観測手法の開発と、その物理メカニズム解明の研究成果について
研究のポイント
- 地殻活動に伴う電磁気現象(注1)の安定的な観測手法を開発
- スーパーコンピューターを用いてその物理的な発現メカニズムを解明
概要
この度、高周波の電波を観測することにより、地殻活動に伴う電磁気現象※1を安定的に観測する手法を開発しました。さらに、スーパーコンピューターを用いたシミュレーションにより、その発現メカニズムの解明に成功しました。
本研究成果は、「Radio Science」誌に2024年9月12日(木)(日本時間)に掲載されました。
用語解説
(※1) 地殻活動に伴う電磁気現象:地中の岩盤に強い力が作用すると、岩石を構成する元素の状態がわずかに変化し、様々な物理的な効果により、電気を帯びた粒子などが生じ、これが地中や地表面を伝って移動することが知られており、その現象や副次的に発生する電気および磁気的な現象をいいます。
研究内容の詳細
地震活動に関連すると考えられる電磁気現象の観測手法の開発と、その物理メカニズム解明の研究成果について[PDF, 771KB]
論文情報
論文名
Observation and Analysis of Anomalous Terrestrial Diffraction as a Mechanism of Electromagnetic Precursors of Earthquakes
著者
Masafumi Fujii
掲載誌
Radio Science (American Geophysical Union, アメリカ地球物理学連合)
DOI
https://doi.org/10.1029/2023RS007888
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富山大学学術研究部工学系
准教授 藤井 雅文
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